こんにちは。慢性前立腺炎の治療歴5年のりょすけです。
この記事を読んでいる方は、慢性前立腺炎の症状を市販薬で抑えたいと思っていませんか?
実際に市販薬で改善することもありますが、5年間の治療の経験から病院の処方薬をおすすめします。
なぜなら、どちらも試した結果、処方薬で症状が改善しほぼ完治することが出来たからです。
この記事では、慢性前立腺炎の市販薬と処方薬を服用して感じたメリットやデメリットを書いています。
記事を読み終えると、市販薬と処方薬の違いを理解して、自分に合った対処法を選ぶ事ができますので、最後まで読んでくださいね。
慢性前立腺炎とは
前立腺は男性の膀胱の真下にある、クルミ位の大きさの臓器で尿道を包むような形をしています。
この前立腺が炎症を起こしている状態を前立腺炎と言います。
前立腺炎の種類
前立腺炎はまず細菌が原因の細菌性とそれ以外の非細菌性に分かれます。
- 急性細菌性前立腺炎
- 慢性細菌性前立腺炎
- 慢性非細菌性前立腺炎
細菌が原因で炎症を起こしている細菌性前立腺炎と、細菌が原因でなく炎症を起こしている非細菌性前立腺炎に分かれます。
この記事では慢性非細菌性前立腺炎を慢性前立腺炎と簡潔に表現しています。
慢性前立腺炎の症状
慢性前立腺炎の一般的な症状は
・残尿感(トイレに行ってもまだ残っている感じがする)
・頻尿(何度もトイレに行く)
・痛みや不快感(会陰部、精巣、ペニスの先、そ径部や下腹部)
・排尿痛
・精液に血が混じる
などがあります。
ただ慢性前立腺炎の症状は様々で、自覚症状が無く過ごしている方も多いようですし、「慢性前立腺炎かな?」と心配している方は上記の症状があるか、意識的に観察してみましょう。
慢性前立腺炎の原因
慢性前立腺炎の症状は個人差がありますので、原因も様々です。
慢性前立腺炎のリスクファクター(危険因子)
- 飲酒
- 疲労
- ストレス
- 長時間の座位(運転、デスクワーク)
- 冷え
- 睡眠不足
上記がリスクファクターとして考えられています。
慢性前立腺炎の予防、改善には規則正しい生活習慣が大切なので、規則正しい生活を心がけましょう。
慢性前立腺炎の薬、サプリ
慢性前立腺炎に効果がある薬とサプリの種類をまとめています。
植物由来成分配合薬
前立腺の炎症を抑える目的で使用されます。
α1ブロッカー
前立腺肥大症の薬で、前立腺の縮小や尿道の拡張で排尿障害を助けます。
漢方薬
血液の流れを良くして炎症を抑える目的で使用します。
サプリ
抗炎症作用を目的として使用します。
慢性前立腺炎は薬・サプリの服用と生活習慣の改善で、症状の改善を目指していきます。
実際に服用した薬・サプリ
慢性前立腺炎かも?と思いつつ「病院に行くのは面倒くさい」「まずは薬局で買えるもので症状改善をしたい」って方もいると思います。
自分は市販薬と処方薬のどちらも服用してきたので、服用した薬と実際に感じた効果をまとめてみました。
市販のサプリ・漢方薬
市販のサプリ・漢方薬の購入を考える方は、慢性前立腺炎を疑っている方が多いと思います。
病院に行かずにドラッグストアやECサイトで購入できるため、いつでも気軽に購入できるのが特徴です。
ノコギリヤシ(サプリ)
ノコギリヤシは脂肪酸を多く含むノコギリヤシエキスが酵素の働きを抑え、前立腺肥大に効果があります。
頻尿などの症状を抱えた方に多く飲まれているサプリで、薬局やECサイトで購入可能です。
自分は慢性前立腺炎を疑い始めた頃に、ノコギリヤシのサプリに辿り着き、Amazonで購入し服用を始めました。
服用した期間は3ヶ月で、一時的に症状が改善しました。
ただその後症状が悪化したため、服用を止めて病院を受診しました。
ちなみに発毛効果もあるそうですが、そちらは兆候すら全くありませんでした(笑)
ネットの口コミを見ると、効果を感じている方が多いので、慢性前立腺炎の症状が一つだけの方にはオススメです。
ただ複数の症状が出ている方は泌尿器科の受診をオススメします。
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は熱と水を取る処方の漢方薬で、残尿感や頻尿などに効果があります。
ノコギリヤシのサプリと同様に、薬局やECサイトで購入することができます。
こちらも慢性前立腺炎の初期に2ヶ月ほど服用した漢方薬ですが、自分は余り効果を感じませんでした。
漢方薬は市販でも購入する事ができますが、処方だと保険適用で値段が安くなるので、漢方薬で治療を考えている方は泌尿器科の受診をオススメします。
処方薬
処方薬とは病院で処方してもらった薬のことです。
病院で受診、薬局で処方と市販薬よりも面倒ですが、症状を診てから処方してくれるので、処方薬は症状改善の効果が高いと思います。
セルニルトン
セルニルトンは植物由来成分配合薬で、前立腺炎の炎症を抑える効果があります。
慢性前立腺炎の最初に出される薬で、泌尿器科を10件ほど受診してきましたが、全ての病院でセルニルトンは出されました。
それぐらい慢性前立腺炎の治療ではスタンダードな薬ですね。
トータルの服用期間は3年ほど、現在は1年ほど継続して服用しています。
継続していると効果を感じにくくなりますが、セルニルトンの服用で著しく症状が改善した時期もありますので、一定の効果がある薬だと思いますね。
もし慢性前立腺炎の症状で受診してセルニルトンすらも出さない病院があったら、セカンドオピニオンをオススメします(笑)
八味地黄丸(はちみじおうがん)・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
この2つの漢方薬は、市販でも購入できますが、病院の処方薬(医療用漢方製剤)として出されました。
八味地黄丸(はちみじおうがん)は体を温めて、機能低下を改善する漢方薬で頻尿などの尿トラブルの症状で処方されます。
また牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は八味地黄丸(はちみじおうがん)に生薬をプラスした処方で、こちらも排尿トラブルを抱えている方に出される漢方薬です。
どちらもセルニルトンとの併用で数ヶ月の服用をしていましたが、自分は症状改善の効果が見えなかったため、かかりつけ医の判断で違う薬に変更となりました。
ナフトピジルOD25mg
前立腺や尿道のα1受容体を遮断することで、尿道を拡げて排尿障害を改善する薬です。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)で症状の改善が見られなかったため、先生の判断でセルニルトンとナフトピジルODの併用になりました。
このナフトピジルODの使用で、僕の症状はビックリするくらい改善されましたね。
ただ服用から半年が経ちますが、完全に改善された訳ではないので現在も1日1錠の服用を続けています。
様々な薬を服用して分かったこと
実際に服用した薬を紹介してきましたが、僕が慢性前立腺炎の薬に関して伝えたいことは以下の2点です。
自分に合う薬と合わない薬がある
慢性前立腺炎は原因がはっきりしないため、適切な治療薬が見つかりにくいということです。
ネットの口コミと自分の経験を照らし合わせても、人によって合う合わないが分かれますので、1度ダメでも他の薬が自分に合う可能性を信じて、諦めずに治療をしてくださいね。
実際に自分も諦めかけていましたが、今の先生に出会って諦めずに治療した結果、かなり症状を抑えることができました!
受診して、かかりつけ医に処方してもらう
市販で買えるサプリ、漢方薬を紹介しましたが、慢性前立腺炎かなと疑っている方は、まず泌尿器科を受診しましょう!
先生の判断で薬を選んでもらい、効果が無かったら違う薬や漢方薬の併用を打診してみるのが良いと思います。
まとめ
長々と僕の慢性前立腺炎薬の遍歴を辿ってきましたが、いかがだったでしょうか?
この記事では慢性前立腺炎の市販薬と処方薬の違い、そして実際に服用した個人的な感想をお伝えしました。
慢性前立腺炎の薬について僕からのアドバイスは
- 自分に合う薬、合わない薬がある
- 慢性前立腺炎かも、と思ったらまず受診する
- 市販薬よりも処方薬
です。
処方薬の方が選択肢も多く、適切な処方をしてもらえるので、慢性前立腺炎を疑っている方はまず泌尿器科を受診をしましょう!
それでは皆様の症状が改善することを願っています。
一緒に慢性前立腺炎の克服に向けて戦っていきましょう!